でも・どりーまん

30代後半(blog開始時)の子会社サラリーマンのブログです。日々の思い出から仕事のことまで。なんだかんだで化粧品OEM業に戻ってきたので制度とか業界事情、景気も含めて駄弁ります

我流!容器選びのコツ

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容器の決め手は何ですか?

皆さんは、化粧品づくりに携わる際に容器ってどう選んでいますか?中身だけでなく、容器、側の重要な要素です。これだけで手に取ってもらえるかどうかが大きく変わります。また形によってはシュリンクで包装できる・できないや、材質によっては、使える剤形の選択肢にもかかわってきます。ユーザーの使い勝手や、ブランドイメージにも影響を与える可能性のある重要なポイントです。

 

容器って結構高いんです。

こだわればこだわるほど容器は、値段が高くなります。こだわるOEMさんや企画屋さんは、容器の値段が予算の4分の3くらいを占めるケースも少なくないです。単価の低い最終化粧品程、容器の占める割合が多い場合が少なくないです(筆者経験談)。

私の考えですが、それってホントに世の中に必要とされる化粧品なのかな???って私は思います。もちろん、ブランドへのあこがれやイメージ、使い勝手に影響を及ぼす可能性があるため、ないがしろにできる要素ではありません。ですが、化粧品とは、下のように定義されるものが本質であるはずです。

 

人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの

 

参照:

www.tokyo-eiken.go.jp

 

それが容器が予算の多くを占めているって本末転倒じゃないですか。売るためのビジネスといえばそうですが、そんなものは買いたくないという人のほうが大半ではないですかね。ちふれさんのようなリフィルするタイプの販売方式であれば、初期投資としての容器はありだと思います。(個人的には、菌汚染などのリスクもある中、ちふれさんの売り方はご立派だと思います。今の時代にも即していますね)

 

筆者はどうしているのか?

私は、意味のある化粧品を世に出すことを使命に、本業とは別に活動しています。意味のあるとは、使用して「美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つ」ことにつながる化粧品ということです。そのために私が携わる案件ではできる限り、予算の大半は中身に使いたいと考えています(依頼主の意向ありきではありますが)。

 

容器は極力、OEM先で融通がきくもの(よく言えば在庫があるやつ)にしています。ある程度は懇意にしているOEMさんを選べるという事情もありきですが。そのうえで、依頼主のパッケージ面へのリクエストを化粧箱でアピールします。化粧箱ってかなり自由に印刷の形式やデザインが選べ、色の制限なんかがすくないんですよね。委託料はかかりますが、化粧箱は別途デザインでお世話になっているところに依頼し、薬機法にかかわりそうな部分を監修して、仕上げるのが私ムービングです。

 

どんなコンセプトでモノ作りするかで、お金をかける・かけないという選択肢も様々だと思います。いろんなことができる時代になり、選択肢も豊富になりました。何かを決めるのはいつも己の信念です。