でも・どりーまん

30代後半(blog開始時)の子会社サラリーマンのブログです。日々の思い出から仕事のことまで。なんだかんだで化粧品OEM業に戻ってきたので制度とか業界事情、景気も含めて駄弁ります

#1 海外化粧品業界記事/保湿原料3社

 

海外の化粧品業界に関する記事を和訳・抜粋でご紹介します。

 

今回取り上げたのは、Cosmetics Businessという際との記事です。筆者は、暇つぶしにここのメルマガを定期購読しています。

Good hydrations: Cosmetic ingredients to help moisturise skin

 

導入・前文の概要は以下の通りです。

まぁよく知られている話で、今更ですが・・・。

  •  顔は肌の表皮にあるStratum Corneum(SC:角質層)に守られている。
  • 角質層の厚さは、10-15μmで多層の脂質マトリクスにて構成されている。
  • 肌から水が蒸散してしまうことをTranspidermal water loss(TEWL:経皮水分損失)といい、TEWLが増加すると、乾燥肌や粉拭き肌(flack skin)につながる。
  • SCにおける水分保持は、Natural moistrising factor(NMF:水分保湿因子)が重要な役割を果たしており、TEWLが増加しないよう、SCにおける脂質の並びを整える。
  • 化粧品原料では、特定の目的(NMFのUP!、肌バリアの機能向上によるTEWLの減少など)に沿って、肌の保湿具合を改善するとうたっているものが存在する。

 

次から原料紹介ですね

HYDROVANCE

国内でも前から売っているやつですね。尿素を含んでいるから、角質層の形成を促進できるというコンセプトの原料だったかと。変わってなければ、マツモト交商さんが日本代理店だと思いますね。この記事だと、パネル評価で、グリセリンや他保湿剤・尿素単体よりも優れた保湿効果(短期長期)を示したとのこと。

 

Trimoist KMF, CM-グルカンなど(ミベル/ Mibelle biochemistry)

会社名調べたら、あのリンゴ幹細胞の会社の原料だったのですね。多糖類での保湿がコンセプトの原料なようで、他同社の原料も記載されていましたが、割愛。原料名で検索すると、代理店さんで個別ページを準備しておられるのでそれら拝見ください。

 

Rainforest Harves AF

ルーカスメイヤー社の原料ですね。日本語資料探してみましたが、WEBではすぐに出てこないようです。グリセリン溶媒のプレミックスエキス原料。高い抗酸化力を持った植物のエキスだそうですが、記事中にデータについての説明はないですね。

 

Belinal C

Abies Labs社というところの原料だそうです。1000ダルトン以下の36種のポリフェノールにより、抗炎症とBrightning(肌を明るくする)の効果が実証されているとのこと。TEWLの改善の効果もあるそうです。シルバーファー(モミの木)由来というのが面白いですね。

 

CeraFluid

Roelmi社という会社の原料だそうです。ここも聞いたことないのでまだ日本で代理店ないのでしょうか・・?オリーブ由来のグリセリンセラミド3をプレミックスした原料とのことです。海外展示会にも出店しているようで、出典ページを拝見すると、40℃で抽出したなどのこだわりが見受けられます。このこだわりと有効性を結び付けられていたら面白そうですね! 最終製品の謳い文句にしても、薬事法に引っかからないよう宣伝にかけそうです。

 

あとは、ミベル社とルーカスメイヤー社等この記事のスポンサー企業様の紹介一覧となっていたので、割愛。メジャーな海外化粧品原料会社の原料は、たくさん資料散らばっていると思うので、皆さんの方がよくご存知ですね。この記事では聞いたことない会社の原料情報が出てきたら取り上げ、可能であれば掘り下げたいと思います。

 

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写真は何となくです。保湿っぽい画像がなかったので笑