でも・どりーまん

30代後半(blog開始時)の子会社サラリーマンのブログです。日々の思い出から仕事のことまで。なんだかんだで化粧品OEM業に戻ってきたので制度とか業界事情、景気も含めて駄弁ります

化粧品原料 推察:アルパイン ローズ アクティブ(Mibelle Biochemistry)

薬事法上謳えない効果・効能があるとしても、適切な原料が入っている化粧品なら原料ベースで確認されている効果・効能があるという考えに基づいて、特徴的な化粧品原料とその期待できる効果を紹介する記事です。

 

目次

  1. 化粧品原料“アルパイン ローズ アクティブ”
  2. アルパイン ローズ アクティブ”の効果・効能
  3. アルパイン ローズ アクティブ”が配合されている可能性がある製品

 

1.化粧品原料“アルパイン ローズ アクティブ”

今回ご紹介する“アルパイン ローズ アクティブ”は、Mibelle“ミベル社”にて製造されている化粧品原料です。2020年のIn cosmetisc グローバルで、アクティブ原料のブロンズ賞をとった原料でもあります。

 

Mibelle Biochemistryは、天然由来の化合物と広範な科学的専門知識に基づいて、美容業界向けのユニークで高品質な活性物質を設計および開発しているそうです。Mibelle Biochemistryは、スイスで最大の化粧品最終製品メーカーであるMibelleGroup内で独立して運営されており、2008年に、Mibelle Biochemistryは、Malusdomesticaなどの希少で保護された植物種からのカルス(幹)細胞の大規模培養を可能にする新しい植物細胞培養技術(PhytoCellTec™)を開発し、その技術を主軸に、サステナビリティに配慮した原料開発を続けているとのこと。りんご幹細胞が有名ですよね。りんご幹細胞エキスが製品にはいっているのなら、十中八九、PhytoCellTecマルスドメスティカという原料が入っていると思います。(すごいくわしく噛み砕いているリンクがあったので、参照しました。年齢肌に潤いを与える救世主?!リンゴ幹細胞コスメ | 年齢肌に潤いを!次世代スキンケア素材

 

今回取り上げているアルパイン ローズ アクティブですが、

Googleで「アルパイン ローズ アクティブ ミベル」で検索すれば、その日本代理店である輸入会社さんのHPが一番上に表示されてきます。他にも代理店さんがあるらしいのですが、ミベルといえば、エイチホルスタインさんのイメージですね。

その会社様のHPの規約を拝見すると、直リンクなどは著作権などの都合でできないようですので、文面にてご紹介されて頂ければと思います。

 

原料名:アルパイン ローズ アクティブ

表示名称:ロドデンドロンフェルギネウムエキス、水、グリセリン

部外品には対応していない原料のようです。

 

まず、この原料は、老化細胞除去という技術がポイントとのことです。老化した細胞は、周りの若い細胞に悪影響を与えて、「慢性的な炎症」、「コラーゲン分解の促進に」、「肌弾力の欠乏」のような影響を及ぼしてしまうとのこと。ミベル社のHP上に、論文も掲載されていますね。

 

 

2.“アルパイン ローズ アクティブ”の効果・効能

 肝心の作用経路については、論文内にて明記されており、以下の作用について期待できると明言されております。

  • ・抗カルボニル化
    ・肌の赤みの抑制と肌弾力の向上
    ・肌の深層の若返り
    ・酸化ストレスから肌タンパクを保護
    ・老化細胞除去(Senolytics)

 

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論文画像 作用機序

基本的には、UVから生じる活性酸素に対して、アルパイン ローズ アクティブが作用し、タンパク質の分解やカルボニル化の防止などに影響するとのこと。

論文中に、2週間で2%配合したものを処置したあとの前後が比較されています。写真でもわかりますね。

https://mibellebiochemistry.com/media/1191/download

 

 

 

3.“アルパイン ローズ アクティブ”が配合されている可能性がある製品

 

化粧品業界御用達の名称検索サイトCosmetic info.jpで、確認してみました。

アルパイン ローズ アクティブにふくまれる“ロドデンドロンフェルギネウムエキス”は、確認した限り、このアルパインローズアクティブにしか入っていない表示名称のようです。

最終製品を検索した

www.cosmetic-info.jp

 

www.duo.jp

 

KAI リベレーションセラム(美容液) | OSAJI

www.threecosmetics.com

などなど・・・ナチュラル系製品に結構入っているようですね。

 

またこれらの製品の謳いを拝見しましたが、老化細胞除去というワードまでは書かれておりませんでした。(もちろん薬事の都合です。)

これらアルパイン ローズ アクティブを配合している製品であれば、老化細胞除去という世界初のアプローチでのスキンケア(抗酸化・抗炎症・抗カルボニル化など)が可能です。

 

近年、化粧品検定や化粧品原料検定などを通して、化粧品に対して興味や知識を深めたい人が増えております。情報のニーズがあるのに、適切に情報を読める方々に、必要な情報が開示できない事情は大変もどかしいです。

 

意味のある原料を配合しているのにも関わらず、その良さが化粧品を使用しているユーザーまで伝わらないことは非常に残念だと思いますし、化粧品の作り手の方も残念に感じているポイントだと思います。

 

特定の原料に関して掘り下げた投稿は少しずつですが、今後増やしていって、見識のある方々への情報提供をさせて頂ければ幸いです。

 

ご一読いただきましてありがとうございました。

 

 

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