でも・どりーまん

30代後半(blog開始時)の子会社サラリーマンのブログです。日々の思い出から仕事のことまで。なんだかんだで化粧品OEM業に戻ってきたので制度とか業界事情、景気も含めて駄弁ります

原料WEB販売に潜むリスクについて

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化粧品原料通販に潜むリスク



 

原料の通信販売が増えてきている

化粧品原料・医薬部外品原料の通信販売サイトをちらほら見かけます。B to BなものやB to Cなものまで様々です。個人で使用する分を手作りする分には、非常に便利なサイトです。私も過去に試作レベルの案件で使ったことがあります。メーカー様の化粧品原料製品名を伏せて販売しているケースが多いようですね。業界の人から見たら、表示名称や引用されている情報からメーカー特定もできそうです。

《例》
BtoB卸・委託トレーディングサイトgoosa(グーサ)
https://fresco-co.net/%e3%80%8e%e6%97%a5%e6%9c%ac%e6%b5%81%e9%80%9a%e7%94%a3%e6%a5%ad%e6%96%b0%e8%81%9e%e3%80%8f%e3%81%abbtob%e5%8d%b8%e3%83%bb%e5%a7%94%e8%a8%97%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%b3/ 

mono株式会社-楽天市場
https://www.rakuten.ne.jp/gold/mmoon/material/ 

 


原料の通信販売のリスク


便利な反面、私はお客様へ製品として提供する場合やOEM案件の場合には、上記のサービスは使用しません。なぜなら、原料にまつわるトラブルが発生した際に、うまく解決できる・してもらえるかが、不明瞭だからです。

過去に経験した中に、原料に異物が混入したケースがあります。お客様からの指定で購入した原料の中に、明らかに原料ではないものが混ざっていたことがありました。その際は、懇意にしていた原料商社さんが、輸入元の会社や海外の製造先も巻き込んで、話を進めてくれたおかげで、製品交換や今後おんなじようなことが発生しないようにしてくれました。(時間はかかりましたが。。。) また、最悪の事態に備えて、他の国内メーカーの○○っていう原料が使用感近いので代わりになるかもといった情報共有もしてくれて、感謝感激でした。


国内メーカーの原料をWEBで買ってトラブルが発生したというケースであれば、まだ何とかしようもあるかと思います。(最悪、直接電話するのもありかと)ですが、大手や海外メーカー原料であった場合、そうはいきません。その原料通販の会社がそこまで面倒見てはくれないでしょう。

 

また、最終製品を製造して、提供する立場なのであれば、原料の品質担保の重要なポイントなります。品質管理に必要な規格や安全性情報などはそろって提供されるのか?海外輸出する際に必要な書類対応はしてもらえるのか?といった箇所も要確認です。

 

WEBでも原料商社でも中間業者に、マージンを落とすのであれば、もしもの時のアフターサービスや品質保証対応費用も部分も含めて、私は(信頼できる)原料商社を選びます。

 

 

信頼できる原料商社(卸)の見つけ方

これには答えはないと思います。今はコロナで難しいですが、いろんな原料屋さんとコミュニケーションを重ねて、たくさんの人と会うのが、近道なんではないでしょうか。私の場合は、OEMの案件で結構特徴的な成分の指定をもらっていたので、その都度その都度、電話やメールなどでいろんな会社さんに問い合わせをして、小さい案件にもかかわらず、フットワーク軽めに対応頂けた方と交流を深め、会社間で信頼できる間柄になりました。
あと、距離の関係で、なかなかお話しや訪問ができなくても、メールとかで情報を入れてくれる担当者も個人的には重宝してます(なかなか採用してなくて、気まずいんですが(笑))。

金額や案件の大きさを問わず親身に対応してもらえるところがいいと思います。業界で有名・大規模な原料商社=いい原料商社ではないことは、筆者は身銭を切って知りました